自宅リハビリテーション

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脊髄小脳変性症や多系統萎縮症は罹患をしたから、すぐに入院をするということはほとんどありません。
出来るだけ自宅で過ごす患者さんが多いです。
病院でリハビリを行うこともありますが、病気の進行によっては通院も困難になります。

自宅で過ごすことが多いのですから、自宅でのリハビリテーションが必要になります。
大抵の場合には、独り暮らしではなく家族に介護をしてもらうということになります。
もしくは、介護を行ってくれる人に頼むということになります。
しかし、何もかも他人に手伝ってもらうのではなく、日常生活の上で自分で行うことが出来ることは、積極的に行っていく。
それもリハビリテーションになるのです。
無理をしない範囲で行うことも大事です。
無理をして体を動かすと逆効果ですし、リハビリテーションそのものがつらくなります。

トイレや食事、洗面、入浴などは自分で出来るようにしたい、それを目標にしている患者さんが多いようです。
ただし、進行性の病気ですので、段々出来ることが少なくなってきます。
その出来なくなったことをキチンと自分の中で理解し、納得をすることも大事なのです。

発病から早い段階で出来ることはしっかり自分で出来るようにしておくことが大事です。

リハビリテーション

脊髄小脳変性症、多系統萎縮症は進行性の病気です。
体が段々動かなくなっていきます。
しかし、脳は侵されることがありません。
体が動かなくなっていくその過程がちゃんと理解できてしまうのです。

残念ながら、脊髄小脳変性症、多系統萎縮症は完治をすることが出来ない病気です。
将来的には完治をすることが出来る病気になるかもしれませんが、現在のところ完治をすることが出来ない難病です。

歩行困難になるなど、筋肉や神経に関わってくる病気なので、リハビリテーションは欠かすことが出来ません。
歩行が困難になっても、筋肉を動かすことが出来れば、完全に寝たきりになる時間を先延ばしにすることも可能なのです。
リハビリテーションを行うことで足の筋肉を鍛えることにもなります。
筋肉は使わなければ、衰えていく一方です。
ですから、普段から意識をして筋肉を使っていくことが必要なのです。

脊髄小脳変性症、多系統萎縮症はゆっくり進行をするのですが、リハビリテーションを行えば、リハビリテーションを行っていない場合に比べ、更に進行を遅らせることが可能になります。
歩けなくなるということは、それまでと同じ生活を送ることが出来なくなるということです。
ですからリハビリテーションを行って筋肉を鍛えることが必要なのです。

MSAの介護装備

脊髄小脳変性症や多系統萎縮症の標準的な介護用品、装備というのは病気の進行によっても異なります。
歩行が困難になる方が多いので、杖は発病から比較的初期の段階で必要になるものです。
杖にも様々なタイプがあります。

・T字杖
  持ち運びに便利な折り畳みタイプもあり、足への負担が軽減される。

・ロフストランド杖
  杖に体重をかけて歩行をしたい場合に最適なタイプ。
  腕の力が弱くても使用をすることが出来る。

・四点杖
  足が4つあるので、安定して歩行をすることが出来るタイプ。
  しかし、段差などでは使用しにくい。

杖以外にも、車いすや歩行器をレンタルしたり、格安で購入をすることも可能です。

歩行をする時以外にも、寝起きをサポートするものとして、電動ベッドやベッド柵、介護バーなどがあります。

筋肉の機能が段々低下する症状も出るので、トイレや入浴の際にも補助をすることが出来る器具があります。
トイレに関しては寝室のベッド近くにポータブルトイレを設置することも考えられます。

近年では介護をする側がより便利な介護用品が開発され、販売をされています。
出来るだけ負担がかからないような工夫がされているものがたくさんあるので、病気の症状、進行具合によって、使い分けることが求められます。